職場の人間関係に困っている……。
そんな思いを、誰しも抱えているのではないでしょうか。
言い方がキツい上司がいる。
職場に苦手な人がいる。
職場の人間関係が「辛い・苦しい」と思うのには、いろんな理由があると思います。
しかし、そんなことを一切気にせず、その問題児と仲良くしている人もいるのです。
つまり、同じ職場にいたとしても、人間関係を気にしない人も存在します。
いったい、何が違うのでしょうか。
今回は、その理由や職場の人間関係が気にならなくなる方法をご紹介していきたいと思います。
少しでもあなたの人間関係の悩みが改善されますように。
人はそう簡単には変わらないと思う

職場の人間関係が本当に辛い場合、そこから逃げてしまうのが1番です。
しかし、辞めたとしても、また別の職場で人間関係の問題に出くわしてしまいます。
すると、永遠に人間関係の悩みは消えません。
なので、自分でどうにかしていくしかないのです。
上司に性格に問題のある人がいて、悩んでいる。
周りにイヤな奴がいっぱいいて、迷惑している。
こういった、悩みの種である人たちを変えたい・どうにかしたいと思いますよね。
ですが、人の育ちや価値観はまったく異なるもの。
人を変えようと思っても、そう簡単には変わらないのです。
となると、もう自分自身が変わるしかありません。
相手の性格・考え方を否定するのではなく、自分の性格・考え方を変えていくことから始めましょう。
自分が変われば、相手も違って見えてくる

相手の性格・考え方はあなたがどうこうしようとしても、変わりません。
自分が変わることで、人間関係に困らなくなるのです。
それを聞き、
「どうして相手が悪いのに、自分が変わらないといけないの!?」
と、思われる方がほとんどだと思います。
しかし、「自分には問題はない」・「自分が正しい」と思ったときから、他人の価値観を受け入れない体勢の始まりです。
そうして、相手の生き方や価値観を完全に否定する人間になってしまいます。
「自分が正しい」「自分がすごい」ことを証明したくて、「間違っている人」を探し続けるのです。
そして最終的に、「他人が悪い」という考え方になります。
「私はあんなことしない」と、自分がしないと決めている行動・間違っているという行動を、相手がするから『反応』するのです。
その自分の中の問題を解決しないまま、その人の文句を言ったり、攻撃したり、変えようとしたり、排除しようとする。
だからいつまでたっても、人間関係に悩んでしまうのです。
それは、あなたがその問題をずっと持ち歩いているから。
たとえ、イヤな奴を無理やり排除しようとしたり、職場を変えたりしても、本当の問題は解決していません。
なので、相手が悪いと思うのでなく、「自分が”正しい”」という考え方を改め、自分を変えていくのが1番なのです。
「自分以外をどうするか」ではなく、「自分をどうするか」がポイント。
「ふつうは〜」「〜するべき」という考え方を捨てる

これしたら、〜するべきだよね。
と、思ったことあるのではないでしょうか?
これは、自身の価値観が染み込んでしまって出てくることばです。
そして、人は自分の正しさを主張し合っています。
しかし、これは人それぞれでまったく違うもの。
同じものを見ても、自分以外の全員が同じように感じているというはわけではありません。
同じ映画を見ても、同じ音楽を聴いても、同じものを食べても、人それぞれ感じ方が異なるのです。
仕事ができる人がいて、周りから「すごいね。」と思われていても、当の本人は「全然ダメだ。」と思っているかもしれません。
逆に、「自分は仕事ができる。」と思っていても、周りからは「全然ダメだな。」と思われているかもしれません。
なので、「ふつうは〜」「〜するべき」は人それぞれまったく違うのです。
相手にそれを思ってしまうと、ただ自分が価値観を押し付けているだけになってしまいます。
そこで、他人の価値観を求める・受け入れることをすれば、人間関係の悩みは消えていくのです。
違いを認めるということは、比較せず、正しさを主張し合わないということなのです。
相手を尊重し、自分も尊重することで、人間関係の悩みは徐々に消えていく。
とりあえずでいいから、相手を許す

職場にいるお局の性格、悪すぎてムカつく。
なんて不満を抱いたこと、1度はありますよね。
そのうち不満はたまっていき、爆発しそうになります。
この負の感情を、相手に伝えてみたいと思ったことはありませんか?
「ムカついて許せないことを相手に伝えたい。」
「相手のせいで、私は苦しんだと伝えたい。」
ですが、そう思っているのは自分だけ。
相手はどう思っているかというと、あなたの不満など、微塵も感じていません。
それどころか、そんなことなど忘れ、いつも通りの日常を過ごしています。
そう思うと、どんどんムカムカしてきますよね。
そんなとき、どうするのか。
それは、とりあえずでいいからムカつく相手を許すことです。
とりあえず、でいんです。
完ぺきに許すわけではなく、「まぁ、許してやるか。」程度で。
そうすると、自分の方が一歩上の立場になった気分になり、ムカムカはスッと治ります。
許せないことを許すこという行為は、すごい勇気です。
自分にひどいことをした人を許すのは、すごい勇気がいることなんですよね。
許した自分を褒めてあげることができれば、もうあなたはムカつく相手より、上の立場にいるんです。
負けるが勝ち。
相手を哀れな目で見る
ここまでいろいろと言ってきましたが、相手を許すとか、頭ではわかっていてもなかなか難しいと思います。
そんなとき、私がよくしていることは、相手を哀れな目で見ること。
例えば上司に、
これ、まだ終わってないの? さっさとやって。
などと、少しキツい言い方をされたとしましょう。
そのとき、
「あ〰︎〰︎コイツムカつくなぁ……。」
と思うのではなく、
「ああ、この人はこういう言い方しかできない、可哀想な人間なんだ。きっと親の育て方が悪かったんだな。」
と、相手のことを哀れな目で見るようにしています。
なるべくひどい言い方をすると、なおスッキリします笑
こういう考え方をすると、驚くほどムカムカがすぐに消えます。
何かムカつくこと・ひどいことを言われたら、一旦深呼吸。
そして、哀れな目で相手のことを見るのです。
効果はあると思うので、ぜひやってみてください。
何か言われたりされたら、相手のことを哀れな目で見るようにしよう。
日記を書く

もし、職場でイヤなこと・人間関係のいざこざがあったら、日記に書くと良いです。
言われたこと
何がイヤだったのか
自分はどう思ったのか
などなど、事細かに書いていきましょう。
文章にすることでスッキリするという利点もあります。
しかし、日記に記すことの1番の目的は、数ヶ月後、数年後に日記を読み返し、辛い過去を乗り越えたという経験を積み重ねていくこと。
たとえば、職場でイヤなことがあり、そのことを日記に記したとします。
1年後、日記を読み返したときに、その悩みはまだ引きずっているでしょうか?
きっとどうでもよくなっているのではないでしょうか。
これは、過去の辛い経験を乗り越えたということになります。
こうして記録していくことで、自分の過去を振り返ることができ、「あ〜あの時はこんなこともあったな。」と思えるようになるのです。
そうして、辛い経験を乗り越えてきた自分に、自信が湧いてくるのです。
人間関係を気にしなくなる方法の中には、メンタルの強さというのも関係してきます。
日記を書くことにより、自分に自信がつき、自己肯定感が上がり、メンタルが強くなるということです。
何を言われても、何をされても動じなくなるメンタル、持てるといいですね。
日記に記録して、乗り越えた経験を積み重ねていけば、自分に自信が持てる。
人間関係を気にしなくなる方法まとめ

それでは、今回のまとめです。
自分が変われば、相手も違って見えてくる
「ふつうは〜」「〜するべき」という考え方を捨てる
とりあえずでいいから、相手を許す
相手を哀れな目で見る
日記に記す
いかがでしたでしょうか?
これを読んで、少しでもあなたの人間関係の悩みが解決されると嬉しいです。
今回の記事は、心理カウンセラーの心屋仁之助さんの、『人間関係が「しんどい!」と思ったら読む本』を参考にしました。